流産経験のある方に多い「気血不足」

問診の段階で分かる「疲れ」
◆疲れている人の特徴
・夜中に何回か起きる
・首肩のコリがきつい
・頭痛、眼精疲労がある
・便秘2~3日でない
・トイレが近い
・生理前、排卵前イライラする
・経血量が少ない
気血が不足することで起こる症状です。
気は、血の生成と運行などにも関係します。
気(エネルギー)血を回復するために、筋肉をほぐすだけでは気血の回復はされません。
気血が不足している人には睡眠(熟睡)が必要です。身体と脳を休ませることで体が回復し気血が巡ります。
◆なかなか寝つけない、途中何回か起きる
横になるけどなかなか寝つきが悪い人は、自律神経のバランスが乱れている可能性があります。
自律神経は、昼間に活動する交感神経が優位になり、夜はリラックスする副交感神経が優位になるため眠たくなります。
反対に、夜眠りにくいのは交感神経が優位になっているので、副交感神経を上げることが必要です。副交感神経を上げるにはリラックスすることです。
◆副交感神経を上げるセルフケアの注意点
強い刺激や目を使い過ぎないことです。強い刺激は、体と脳を興奮させるため交感神経が優位になります。
東洋医学では目は血に関係するため、仕事でパソコンを使う方は夜はなるべく目を休ませるようにしてください。
自己セルフケアをしても眠りにくい方は、背骨のゆがみの調整を試してみてください。
背骨は交感神経、頭と骨盤は副交感神経に関係します。特に、背骨の動きが悪いと交感神経が優位になるため睡眠以外に色んな不調も起きます。

睡眠以外に、外傷、子宮筋腫、卵巣嚢腫などの手術で正中線の経絡を切っている方は、任脈の機能低下を起こしていることがあります。
任脈以外の他の経絡も同じで、手術後の傷あとの経脈は気血の流れを阻害します。
手術後の気血不足で、着床したけど育たない、流産後なかなか妊娠できないなどの悩みが起きます。
卵の数も大事ですが、着床後に卵を育てる力があるかも妊娠を継続するのに大事なことになります。
気血不足と思う方は、日常生活を変えてみたり、リラックスする環境を取り入れてみてください。